●ツキ板って何?




ツキ板を漢字で書くと、「突板」です。
木を突いて削り出した薄い板のことで、昔は特殊なカンナで突いて(押して)製造していたことが語源になっています。
つまり、木をスライスしてできた「薄い木」のことです。

ツキ板と呼ばれるものの厚みは、0.2〜3mmですが、森工芸で扱うもののほとんどが0.2〜0.5mm。
紙のような薄さです。

上の写真のように、ツキ板を一枚曲げるとしなやかに曲がりますし、新聞紙と比べると薄さは同じくらいです(真ん中の写真)。
ツキ板は、木をスライスするので、順番どおり並べて束ねられています。(下の写真)

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●木取りの種類

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木取りとは、原木から材を切り取って板に加工したり、板から部材に加工することをいいます。
1本の木でも木取りの方法によって、その表情に違いがでます。

柾目というのは、平行な縞模様のことです。
木の幹の中心から縦割りに放射状に取ることによって出る模様です。
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板目は、木の幹の中心を通るように木を縦割りにすると出るたけのこ模様のことです。
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杢目は、りんごの皮をむくように木の周囲を削ることによって出る模様で、もやもやっとした面白い木目になります。

●同じ木の木目の違い

ツキ板は薄いので、連続した数枚は同じような木目に見えます。
それを利用して貼り合わせをしているのですが、天然の木なので、微妙に木目は一枚一枚違います。
厚みで言うと、1cm、2cm変わると、木目は見た目にもはっきり違いがわかります。

下の写真はホワイトオークです。
スライスした順番に並べていますが、木目が違っているのがわかるでしょうか?
縞のラインの幅やラインの太さ、色など、同じ木であっても同じものということはありません。
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●同種の木での違い

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同じ「ホワイトオーク」という木であっても、株が違えば木目が違います。
左側は縞が太く、縞の間隔も広くなっています。
右側は目が細かく、縞の間隔が狭いです。
また色味も多少違います。

隣同士で成長してきた木であっても違いがありますし、日当たりや気温など環境の違うところで育った木ならなおさらです。
縞の太さや間隔、色味の違いが時には、全く違う種類の木?と思わせることさえあります。